読みながら紙とペン横において、所感をメモっていくべきだったなとかいまさら後悔しているけど、それはおいといて。
まず読み終わった今でももにゃもにゃしてるのが、「普通の麒麟ではありえない」って口々に泰麒に向かって思ってるところなんだけど、この人たちが麒麟についてどれだけのことを知っているのか・・・。
そういうもの、思い込み、っていうのも、たぶんにある気がするのね。
泰麒が黒麒だっていうのもたぶんあるのはわかるんだけど、麒麟の気性は実は結構育ちに由来するものも大きいのかなぁと思った。
指令を使って殺傷できるんだから、なんか、その程度の穴かなぁと。
最後の最後、力が戻ってたくだりについては、そんな気がしてたので、溶けた瞬間驚きよりも別の気持ちがあった。名前はつけれないけど。
阿選に誓約した時、彼の痛みはこんなものではなかったはずだ。ってよぎったことに胸を打たれたし、それを引き合いに出すんだったら相当の苦痛があったとおもう。何より、学校で土下座して謝れって言われた時、それはできない、と思った。って言ってたので、角の有無、力の有無は関係なく、角が折れて力が落ちていたからと言って阿選に額ずけたってことじゃないだろうなぁと。
途中まで、すごい、主要な登場人物が欠けることなくハッピーエンドかな!?????っておもったけどそうは問屋が卸しませんでしたね。なぜ私はちょっと気を緩めたのか・・・。
当然のように、ぽろぽろと減っていくのが容赦なかった・・・。
項梁は早く迎えに言ってあげてほしい。
正頼が。正頼が・・・。常人だったら泣いてすがって震えるところ、なんであんなけろっと明るくなんてことない前と変わらない風に泰麒の背中をそっとおせるんですかね・・・。
私十二国記、通して読んで、黄昏の後は華胥、魔性の子、ひしょ、白銀、って順番で読んでるんですけど、魔性の子を一番回数読んでて、一番好きで、一時期お守りがわりにずーっと通学カバンに入れてたんですけど、あの、白銀3巻のあのシーンでたまらず栞挟んでたぶん一生ここから動かさねえと思います。先生。あの場所であんな思いをした泰麒がさ、あそこを郷里と呼べる理由に、先生が、なってるんだよ。ここにいろって、一緒に、絶望的な場所で息をひそめながら、庵を組んでとか、赤い傘とか、ひっそりと肩の力抜いて小さく笑いあってたあの時間をこそ、高里くんが郷里だといえる理由に。あぁだめしんどいむり。
あんな別れ方をしたけれど、先生はきっと、高里くんのことを心配しているし、祈ってるといいなぁ。いつか、泰麒が延麒みたいに気軽に行けるようになるといいね。
私、海神の一件と今回の一件が繋がってるみたいな延王黒幕説を一瞬唱えてたんですけど、これ一気に黄朱が怪しくなってきましたね。
やりと琅燦が朱民って聞いてとっても腑に落ちたの。あの王や麒麟におもねらない態度はそういうことかーって納得した。琅燦はあの世界におけるマッドサイエンティストで、思いついたらやって見ないと気が済まないのかなぁとか。天に支配されてる世界をどうにか捨てて、人が手にするべきだって思ってるのかもしれない。泰王が初めて引き取った黄朱ってことは、結構長い時間配下にいたわけで、黄朱の時に仙だったわけはないから、って考えていく。すると、なんか、阿選とか他の人の感想であったように、男女の色恋で嫉妬で琅燦があんなことをしたというよりは、父親取られた娘のほうが私は納得できるんだけどどうだろう・・・。阿選も結局嫉妬じゃないと本人は思ってるけど実際どうなの?どう思う???
海神の一件も、あつゆ実はそういう琅燦みたいな人たちに吹き込まれたのでは・・・?更夜いたし・・・。
比べられたくなかった阿選は、それでも、やっぱり驍宗様と比べて器が小さかったのか、それとも度重なる息苦しさに小さくなっていったのか。
あと、あの状況でなんだかんだ自力でよりにもよって騶虞を獲る驍宗様の主人公力たるやびっくりした。あの人ほんとすごい。王様なだけはある。
いやもう読んでる誰もが掘り出すと思ってたよねぇ。虎に翼・・・。
あとワイルドカード延王がずるい。延麒が安定の延麒しててたいへんよろしかったです。なんだかんだ言いながら面倒見がいいんだからーもー。
いやしかし、ほんと、使者とは……ってなる。あそこは諸官が安定し過ぎてて主従外出し過ぎ。
思いついたらまた別記事立てて書きなぐろう。とりあえず魔性の子から出直してくる・・・。
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